
Zoomで画面共有をしながらミーティングを録画するとき、
- 「参加者の顔は録画に映らないようにしたい」
- 「資料だけを録画して、配布用の動画にしたい」
と感じたことはありませんか?
ところが、Zoomの設定をよく確認しないまま録画してしまうと参加者の顔が映ってしまうケースがあります。
Zoomの画面共有中の録画は、設定ひとつで「資料だけ」「資料+顔(ビデオ)」のどちらの録画にも切り替えられる仕組みになっています。
この記事では、Zoomの「コンピュータ録画(ローカル録画)」に限定して、画面共有時の録画を
- 「資料のみにする方法(顔を映さない)」
- 「資料とビデオ(顔)を一緒に録画する設定方法」
の仕方について解説します。
※本記事ではクラウド録画は扱わず、パソコンに保存する「コンピュータ録画」の設定のみを対象としています。
📌Zoomのもう一つも録画方法「クラウド」レコーディングは、コンピュータ録画とは全く異なるレイアウトで録画されます。
その特徴を確認したい場合、こちらの記事を参考にしてください。
→便利なZoomクラウドレコーディング。保存先からデータを共有・ダウンロードまで
Zoom画面共有中の録画の2つの基本パターンと違い
Zoomで画面共有をしながら録画するときの映り方は、大きく分けて 次の2つの基本パターン に分かれます。
- 画面共有資料だけが録画されるパターン
- 画面共有資料とビデオ(顔)が一緒に録画されるパターン
まずは、この2つの違いをイメージとして押さえておきましょう
画面共有中、資料だけが録画されるパターン
画面共有中の録画設定で「ビデオを録画に含めない」設定になっている場合、録画には 共有している資料(スライドや画面)だけ が映ります。
このパターンでは、
- 講師の顔は録画には映らない
- 参加者の顔も録画には映らない
- 画面共有中は、共有資料だけがそのまま録画動画として残る
という状態になります。
オンライン講座などの配布用動画にしたい場合や、顔を一切映さず画面の録画だけを残したい場合は、この 録画パターン を選択します。

資料とビデオ(顔)が一緒に録画されるパターン
一方で、画面共有時の録画で「ビデオをレコーディング」する設定にしている場合は、共有している資料に加えてビデオ(顔)が録画に含まれます。
この設定では通常、画面共有の資料が大きく表示され、ビデオが右側に映ります。
画面共有中のビデオの録画を設定した場合、録画では次の表示パターンになります。
- 原則として、講師と参加者のビデオ(顔)が映る

また、画面表示の切り替えなどの操作によっては原則通りの録画にならず、次のような録画になることもあります。
- 講師のビデオ(顔)のみが資料共有と一緒に映る
- 資料共有と発言した人(スピーカー)に合わせてビデオ(顔)が切り替わって映る
このように「資料+ビデオ(顔)」を録画する設定にした場合、録画中の画面の操作やビューの選択で録画データの映り方が変わります。
画面共有中の録画で「資料のみ/資料+顔」を切り替える設定方法
ここからは、画面共有中の録画を「資料だけ」にするか、「資料+顔」にするかの具体的な設定方法を解説します。
どちらの設定も、Zoomデスクトップアプリの「レコーディング(録画)」の設定項目の「ON/OFF」で切り替えるだけです。
録画設定画面の開き方
まず、画面共有中の録画の映り方の「設定はどこでするのか?」について解説します。
設定画面へのアクセス方法は次の手順になります。
- Zoomデスクトップアプリを起動し、サインインする
- [ホーム]画面右上の「設定」アイコンをクリック

- 左メニューから「レコーディング」を選択する
- 「レコーディング設定」項目の「画面共有時のビデオをレコーディングする」のトグルをON/OFFする

ここからは、各設定手順を順に解説していきます。
画面共有中「資料だけ」を録画する設定
画面共有中に、資料だけを録画して「講師の顔も、参加者の顔も一切映さない」状態にしたい場合は、次の設定を OFF にします。
- 設定項目:「画面共有時のビデオをレコーディングする」OFF(グレイ)

この項目をオフにすると、画面共有中の録画レイアウトは、「資料」のみになります。

画面共有中、「資料+顔(ビデオ)」を録画する設定
画面共有中に、資料とあわせて「ビデオ(顔)も一緒に録画したい場合」は、先ほどとは反対に、設定を ON にします。
- 設定項目:「画面共有中のビデオをレコーディングする」 ON

この設定をONにした場合、「ビデオと共有画面を左右表示する」のオプション設定が表示されます。
オプション設定のチェックの「なし(OFF)」の場合と、「あり(ON)」の場合で次のような違いがあります。
- オプション設定「チェックなし(OFF)」の場合:共有資料の上にビデオが重なった状態で録画される
(※デバイス環境により表示が変わることがあります)


- オプション設定「チェックあり(ON)」の場合:資料が左、ビデオを右に分けて表示した状態で録画される


💡共有画面とビデオを録画するときのポイントアドバイス
共有画面とビデオを録画する場合は、「ビデオと共有画面を左右表示する」のオプション設定をONにするのをお勧めします。
理由は資料の上にビデオが重なると共有資料が見づらくなることがあるからです。

※デバイスの環境によっては、共有資料の上にビデオが重ならない形で録画されることもあります。

必ず録画で資料とビデオを別々に表示させたい場合、オプション設定をONにするのをお勧めしますよ
画面共有中の録画設定で気をつけたいポイント
画面共有中の録画は、設定さえ正しく行えば「資料だけ」「資料+顔」など、意図した形で録画できます。
ただし、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
ここでは、実際によくある失敗や勘違いをもとに、確認しておきたい点を整理します。
録画設定はミーティング開始前に必ず確認・実施する
画面共有中の録画設定は、ミーティングが始まる前に必ず「確認するだけでなく、実際に設定しておく」ことが重要です。
ミーティング開始後に変更した設定は、録画に反映されないことが多くあります。
そのため、
「途中で設定を変えたのに、録画の映り方が変わらなかった」
「思っていた内容と違う動画になってしまった」
といった失敗が起こりやすくなります。
配布や公開を前提とした録画の場合は、必ずミーティング開始前に設定を確認・実施したうえで開始するようにしましょう。
録画した動画は、必ず一度再生確認をしてから共有する
設定したつもりでも、
- 設定の切り替え忘れ
- ビューの影響
- 操作ミス
などによって、想定と違う映像になっていることもあります。
録画した動画を受講者に配布したり、Web上に公開したりする前には、必ず一度、自分で再生して内容を確認するようにしましょう。
この設定方法はスマホ・タブレットでは実施できない
この記事で解説している「画面共有中の録画を資料のみにする/資料+顔にする設定」は、パソコンのZoomアプリからのみ設定可能な操作です。
スマホ、タブレットでのミーティング開始では実施できないため、ホストはパソコンからミーティングを開始する必要があります。
まとめ
Zoomの画面共有中のビデオの録画は、レコーディングのオプション設定を行うだけで、「資料のみ」「資料+顔」の2パターンの録画を使い分けることができます。
これらの設定を理解し、うまく切り替えて活用することで。講座動画や社内共有用の配布資料を作ることができます。
今回の記事のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 「画面共有中のビデオをレコーディングする」の設定をOFF
→ 講師の顔も、参加者の顔も映らず、資料共有だけが録画される - 「画面共有中のビデオをレコーディングする」をON
→ 資料とビデオ(顔)が一緒に録画される
※この場合、参加者の顔が映る可能性があります
思った通りの録画動画にするには、設定を正しく行うことがとても重要です。
そのため、これらの設定は、必ずミーティング開始前に確認・実施することも大切なポイントになります。
用途に応じて「資料のみ」「資料+顔」を正しく使い分け、安心してZoomの録画機能を活用していきましょう。
【こちらもおすすめです】
Zoomミーティングの録画を資料配布等で活用する場合、画面レイアウトや録画の仕組みを理解しているととても便利です。
録画動画の活用を考えている方はこちらの記事も参考にしてください。
📌画面共有時の録画レイアウトを工夫してみたい方はこちらの記事を参考にしてください
📌Zoomコンピュータ録画は、画面表示「ビュー」の操作で画面レイアウトが大きく変わります。
Zoomの「ビュー」 について理解しておくと、録画レイアウトに応用することができます。






