オンライン会議のパソコン

Zoomには会議の音声や動画を録画(レコーディング)する機能があります。

録画記録は会議や講座等の記録動画として保存ができ、また共有することもできるため活用のアイディアは幅広く、とても便利です。

しかし、Zoomミーティングで録画(レコーディング)をしてみたものの、

  • 録画データの保存先が分からない
  • 録画データが保存先にない!
  • 録画データが保存されて容量不足になってしまう、どうしたら?
  • 保存箇所は変えられない?別のところに保存する方法を知りたい

等の声が聞かれます。

そんなお悩みを解決するために、Zoom録画の保存についてまとめました。

Zoomのレコーディング機能とは?について詳しく知りたい方はこちらをご覧になってください

目次

録画したZoomミーティングの保存先はどこをみればよい?

Zoomミーティングの録画(レコーディング)には、ローカルレコーディングとクラウドレコーディングの2種類あります。

ローカルレコーディング クラウドレコーディング
無料アカウント
有料アカウント

ローカルレコーディングは無料、有料アカウントユーザー関係なく、使用できる録画機能です。

一方、クラウドレコーディングは、有料アカウントのユーザーしか使うことができません。

それぞれレコーディング記録の保存先も異なるので、一つずつ見ていきましょう。

Zoomローカルレコーディングの保存先

ローカルレコーディングとは、録画・録音データを Zoomミーティングで使用したパソコンのローカルディスクに保存する録画方法です。

デフォルトの録画データの保存先は、OSによって異なり、下記の通りです。

OS バージョン 保存先のディレクトリ
Windows C:\Users<ユーザー名>\Documents\Zoom
macOS /Users/<ユーザー名>/Documents/Zoom
Linux /home/<ユーザー名>/Documents/Zoom

録画データの保存先に簡単にアクセスするには、いくつか方法があります。

パソコンに慣れている方はそれぞれのOSのデフォルトの保存箇所を参考に、直接開く方法もあります。

たとえば、windowsの場合「ドキュメント」を開くと、「Zoom」という名称のファイルがあるので、そこを開けばいいとすぐにわかるでしょう。

しかし、まだ、パソコンやZoomに慣れていない方にとっては、Zoomデスクトップクライアント(アプリ)から探すのがとてもわかりやすく便利です。

以下は、Zoomの録画データ保存先にアクセスする3つの方法についてそれぞれ手順を解説します。

使いやすい、わかりやすい方法を試してみてください。

ローカル保存先①Zoomアプリの「レコーディング」からさがす

  1. Zoomデスクトップクライアントに、サインインする
  2. [HOME]画面の歯車マークをクリック
  3. 左のナビゲーションメニューの[レコーディング]をクリック
  4. [ローカルレコーディング]の「レコーディングの保存場所」の「開く」をクリックする

Zoomアプリローカルファイル保存場所

  1. Zoomのローカルレコーディングのファイルに移動
  2. 任意の日付、ミーティング名のファイルを探す

ローカル保存先②Zoomアプリの「ミーティング」からさがす

  1. Zoomデスクトップクライアントに、サインインする
  2. [ミーティング]を開き、「レコーディング済み」をクリック
  3. 任意のミーティングを選びクリックする
  4. ローカルレコーディングの場合、「開く」をクリックすると、ファイルの保存箇所が開く

Zoomデスクトップアプリローカル保存箇所

この方法で探す時は、ローカルレコーディングと、クラウドレコーディングの区別がなく表示されています。「開く」と表示されているときはローカルレコーディングとなります。

ローカル保存先③Webマイアカウントページからさがす

  1. Zoomデスクトップクライアントに、サインインする
  2. [HOME]画面の歯車マークをクリック
  3. ナビゲーション[一般]の下部「さらに設定を表示」をクリックする

Zoomマイアカウントアクセス

  1. ZOOMwebポータルサイトにアクセスするので、サインインする
  2. マイアカウント内のナビゲーション[レコーディング]をクリック
  3. 上部のタブを「ローカルレコーディング」に切り替える
  4. 任意のミーティング名で、「開く」をクリックする
  5. 「ZoomMeetingsを開きますか?」と表示されるので、[Zoom Meetingsを開く]をクリックすると、任意のファイルが開く

ZoomWebサイトローカルレコーディング情報

ローカル録画データの保存先は変更できる?

Zoomミーティングのローカル録画記録の保存場所は変更することが可能です。

保存先の変更手順は以下の通りです。

手順は、windowsの場合で説明しますが、Macもほとんど同様の手順です。

  1. Zoomデスクトップクライアント(アプリ)に、サインインする
  2. [HOME]画面の歯車マークをクリック
  3. 左のナビゲーションメニューの[レコーディング]をクリックし、[ローカルレコーディング]の「レコーディングの保存場所」の「変更」をクリック

Zoomローカルレコーディング保存箇所変更

  1. フォルダの参照が開くので、任意のフォルダを選択するかフォルダの新規作成を行う

Zoomクラウドレコーディングの保存先

次にクラウドレコーディングの保存先についての解説です。

クラウドレコーディングは、Zoomミーティングの録画記録をクラウド上に保存することができます。

パソコン内に録画データを保存するローカルレコーディングと異なり、パソコンの容量を圧迫し、パソコンのパフォーマンスに影響を与えることがありません。

しかし、この機能は、プロプラン以上の有料ライセンスユーザーしか使用することができません。

保存可能な容量は、プランによって異なり、プロプランでは、デフォルトで5G保存が可能となっています。

クラウドレコーディングの保存箇所も、ローカルレコーディング同様、3か所から探すことができます。

おすすめは、Zoomデスクトップクライアント(アプリ)から探す方法です。

クラウド保存先①Zoomアプリ「レコーディング」からさがす

  1. Zoomデスクトップクライアントに、サインインする
  2. [HOME]画面の歯車マークをクリック
  3. 左のナビゲーションメニューの[レコーディング]をクリック
  4. [クラウドレコーディング]の「管理」をクリックする

  1. Zoomのマイアカウントに接続
  2. サインアウトしているときはサインインする
  3. レコーディングのページの「クラウドレコーディング」のミーティング名からレコーディング記録をクリックして、開く

Zoomクラウドレコーディングデータ

クラウド保存先②Zoomアプリの「ミーティング」から探す

  1. Zoomデスクトップクライアントに、サインインする
  2. [ミーティング]を開き、「レコーディング済み」をクリック
  3. クラウドレコーディングした、ミーティングを選びクリックする
  4. 「共有」をクリック

Zoomデスクトップクラウド記録

  1. サインアウトしているときはサインイン
  2. Webマイアカウントのクラウドレコーディング情報に遷移する

手順4の時に、「表示」をクリックすると、クラウド上の動画ページに遷移、パスコードを入力すると、動画を視聴できるので内容を確認したいときはとても便利です。

クラウド保存先③Webマイアカウントページから探す

  1. Zoomデスクトップ歯車マークをクリック
  2. [一般]の下部、「さらに設定を表示」をクリックし、Webページにアクセス
  3. サインアウトしているときはサインイン

Zoomマイアカウント

  1. マイアカウントの左ナビゲーションメニュー[レコーディング]をクリック
  2. [クラウドレコーディング]を表示する
  3. 任意のミーティング名を選択、クリックする

Zoomクラウド録画データ

となります。

クラウド録画データの保存先は変えられる?

クラウドは、録画データがクラウド上にあるため保存先を変えたいときは、ダウンロードして任意の場所に保存することになります。

Zoom録画保存で、よくあるトラブルと対処法

次に、Zoomの録画機能を頻繁に使うようになるといくつかのトラブルや課題が出てきます。

対処法も示しているので、いざという時に対応できるようになっておくとよいでしょう。

ローカル録画で保存先が一杯になってしまった

ローカルレコーディングで保存先となるパソコンのストレージ容量には制限があります。

使っているパソコンのスペックによりますが、ファイルを保存したり、サイズが大きい画像、動画などで保存先のストレージはすぐにいっぱいになります。

これにより、パソコンのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

また、うっかりしてパソコンの容量不足になった場合、新たな録画を保存することができなくなる可能性もあります。

そのため、パソコンのストレージの整理を行い、大事な録画データなどは外付けのHDDやSSD、USBに保存したりクラウド管理するなどの工夫が必要です。

大事なZoomミーティング中に容量オーバーのためにパソコン内に録画をすることができないときの緊急対応は、プロアカウント以上のユーザーの場合は、クラウドレコーディングを使うという手があります。

また、共同ホストや協力を得られる参加者にレコーディングの権限を付与し、録画を依頼する方法もあります。

そうならないように、Zoomミーティング前にローカルレコーディングをする予定であれば、パソコンのストレージの状態を確認、整理しておく必要があります。

Zoom録画(レコーディング)の許可をホスト以外に出す方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
Zoomレコーディング(録画)の使い方と録画できないときの対処方法

クラウド記録の容量が足りないはあり得るのか?

一方、クラウド録画の場合は容量が足りなくないということは起きないのでしょうか?

結論は、クラウド記録の容量が足りないということは起こりえます。

クラウド録画で使用できる容量は、契約しているプランによって異なります。

プロプランでは、5Gがデフォルトで使用できます。

そこで、5Gっていったいどれくらいなんだろう?と疑問に思う方も多いと思います。

クラウド記録の設定の内容や、Zoomミーティングの規模、ミーティング中に何を共有したかなどの条件によって、異なるため、一概には言えないようです。

注意することは、クラウド録画中に、制限を超える録画が続いた場合は録画の停止は起きないですが、動画を視聴するために開くことができないという点です。

過去のクラウド記録の録画データは別の場所に保存するか、不要なデータは削除するように工夫が必要です。

クラウドを多く使いたい、という方は自分のプランにオプションでクラウド容量を追加できるので、これを活用する方法もあります。

Zoomクラウドレコーディングの容量について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

ローカルレコーディングデータは、デバイスを変えると共有できない

ローカル録画のデータは、デバイスに保存された録画ファイルは、そのままでは他のデバイスで使用したり、他のユーザーとそのまま共有することはできません。

例えば、会社のパソコンにローカルデータとして録画記録を残している場合、自宅のパソコンで見ることはできません。

他のユーザーに録画ファイルを送信する場合、ファイルサイズが大きいためにメールに添付できない、送信に時間がかかるなど、ファイルの共有方法が制限されることがあります。

対処法としては、データを共有できる大容量のファイル便などを活用する、YouTubeなどのプラットフォームを活用するなどの方法があります。

録画動画の保存先に、録画データがない!という時の対処法

Zoomでレコーディングを行って、手順通りに録画データを確認したけれどあるはずの録画データがない!という時は次のようなことが考えられます。

原因1:実は自分は録画を行っていなかった

Zoomミーティングのローカルレコーディングやクラウドレコーディングを複数にで行うとき起こりやすいトラブルです。

Zoom画面を見てみると、誰か一人でもレコーディングを開始すると録画の点滅が開始されます。

Zoom画面レコーディング中

そのため、録画スタートさせたと思い込んでしまうことがあります。

録画の保存先をそれぞれ、確認しても見つからないときは「レコーディングを行っていなかった」可能性が高いです。

対策としては、録画を確認するときはのビデオ画面で行うのではなく、参加者一覧で行うとよいです。

参加者名の自分の名前のところで、赤い点滅をしていたらレコーディングを行っている確認が取れます。

Zoomレコーディング中の表示

大事なミーティングだ、という時はこの方法でしっかり確認しましょう。

原因2:ローカルレコーディングの変換に失敗していた

ローカルレコーディングの場合、Zoomミーティングが終了すると自動的に変換が始まります。

何らかの原因で変換を中断した場合、録画データの保存先に通常あるはずのMP4がない事態となります。

対応:録画保存先を確認し、「double click to convert」という表示のファイルがあれば、そちらをクリックして変換を行います。

対策:録画動画の変換が始まったら、パソコンをシャットダウンせずそのまま変換が終了するまで待つようにします。

ただし、どうしてもいったん中断しなければならないときは、後ほど変換処理を行うこともできることを覚えておくとよいでしょう。

Zoom録画未変換データ

原因3:ローカルレコーディングのフォルダやファイルの保存場所を変更した

ローカルレコーディングの保存先を通常のドキュメントから、自分でフォルダやファイルそのものを移動させたという場合、Zoomの録画保存先の検索機能ではさがせなくなります。

対策:録画データの保存先は、決められた場所、ストレージに行うようにする

原因4:クラウドレコーディングの処理時間中だった

Zoomミーティング終了後に、クラウド記録の保存箇所を探してみても録画記録がないという時は、クラウド記録の処理時間が終了しているか確認しましょう。

クラウド録画の処理には時間を要します。

Zoom社の記事によると、

クラウド録画の処理には通常、録画時間の約 2 倍かかりますが、その時点で処理負荷が高くなるため、場合によっては最大 24 時間かかる場合があります。

たとえば、1 時間の会議で 30 分しか記録されていない場合、処理には通常 30 ~ 60 分かかります。

クラウド記録を開始する

実際検証した結果、1時間のZoomミーティングでクラウド録画処理に60分近くかかりました。

この間、クラウド録画を共有するのは可能ですが、視聴は出来ないので注意が必要です。

原因5:クラウド録画の自動削除の設定をしている

Zoomのアカウント設定で、クラウド録画の自動削除を設定していないか確認をしてみましょう。

もし、この設定がオンになっている場合は、アカウント設定をオフにしておくとよいでしょう。

クラウド自動削除設定

また、この設定で自動削除された場合、アカウント設定で、「ゴミ箱から削除されたクラウド レコーディングの復元を許可します」をオンにしていると、30日以内であればゴミ箱から復元できる可能性があります。

もしもの時のために、この設定は、Onの設定をしておくとよいでしょう。

原因6:共同ホストでクラウドレコーディングをしていた

共同ホストがクラウドレコーディングを行った場合、録画データはZoomミーティングをスケジュールしたホストのクラウドに録画データが保存されます。

そのため、共同ホストのアカウントのクラウド上には録画データは残らないので、ホストに確認をとってみましょう。

原因7:スマホでクラウドレコーディングを行った

スマホで、レコーディングを行う場合、クラウド録画しか実施できません。

スマホでレコーディングを実施して、録画データがないという時はZoomのwebマイアカウントのクラウド記録情報を確認しましょう。

おわりに

いかがでしたか?

Zoomミーティングのレコーディング活用は様々なシーンでとても役に立ちます。

せっかく録画したのに、録画記録の保存先がどこにあるのかわからない、ということではそれを活かすことができませんね。

録画記録の保存先を探す手段、見つけられないときに対処法をしっかり押さえて活かしていきましょう。

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