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Zoomなどのオンラインツールが浸透し、気軽に会議、ミーティングができるようになってきました。
Zoomには会議に参加できなくても、ミーティング内容を残すことができるレコーディング機能があり、ミーティングの進行状況を確認する方法があります。
しかし、決定事項など会議の「ポイントまとめ」である、議事録の併用は欠かせません。
ところが、議事録をまとめるには時間と労力が要ります。
時間をかけずにこの議事録を「簡単に、まとめられないかな?」と思ったことはないでしょうか?
今回は、
- Zoomミーティングの文字起こし機能はどんな機能なのか?
- Zoomの文字起こし機能の有効化と必要な設定
- 文字起こし機能の操作方法
について、解説します。
Zoomミーティングの「文字起こし」とはどんな機能?
Zoom の「文字起こし」機能は、ミーティングの会話内容をリアルタイムで文字起こしして、 Zoom画面に時系列のテキストで表示できる機能です。
ミーティング内容を完全な文字起こしとして表示するだけでなく、保存が可能でミーティング後に確認することができます。
この機能は、Zoomアカウントに登録していれば、無料プランの方でも使うことができます。
また、Zoomにはミーティング中の発言を映画の字幕のように表示する「字幕機能」というものがありますが、その機能とは別の機能になります。
ただ、どちらの機能も密接に関連しているので、自分にとってどちらの機能が欲しいのかを知っておくためにも、双方の機能をチェックしておくとよいでしょう。
Zoomの字幕機能について詳しく知りたい方はこちらを参考にして下さい。
→Zoom字幕機能の設定と使い方|会議をリアルタイムに文字起こし表示する
Zoom文字起こし機能の言語
Zoomミーティングの文字起こし機能で表示できる言語は次の通りです。
(2024.12.19)現在、サポートされている言語
引用元:自動字幕の有効化
- アラビア語
- 広東語
- 中国語(簡体字)
- 中国語(繁体字)
- チェコ語
- デンマーク語
- オランダ語
- 英語
- エストニア語
- フィンランド語
- フランス語(フランス)
- フランス語(カナダ)
- ドイツ語
- ヘブライ語
- ヒンディー語
- ハンガリー語
- インドネシア語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- マレー語
- ペルシャ語
- ポーランド語
- ポルトガル語
- ルーマニア語
- ロシア
- スペイン語
- スウェーデン語
- タガログ語
- タミル語
- テルグ語
- タイ語
- トルコ語
- ウクライナ語
- ベトナム語
上記の中から文字起こしの言語を選択、設定します。
Zoom文字起こし機能のメリット
Zoom文字起こし機能はどんなシーンで活用できそうか、機能を使うメリットについてご紹介します。
- 音声が聞き取りにくい場合のサポート
自分の通信状態が良くない、周りで騒音がしていて集中できない等の理由から重要な内容を聞き逃した部分をリアルタイムで振り返ることができます。 - 音声出力ができない時の代替法
イヤホン、スピーカーの調子が悪いなど音声機器のトラブルの時に文字起こし機能で、内容を確認することができます。 - 文字により、ミーティング内容、理解が深まり補完ができる
会議の流れが速いときやまとまりがないとき、会議内容を文字で 確認できるため、理解が進んだり、整理ができます。 - 聴力が弱い方のコミュニケーションの補助になる
聴覚障害の方のコミュニケーションとして使えます。 - 議事録作成
会議内容を短時間でまとめることができます。 - 話し方の課題に気づける
不明瞭な発声や発語等、いつもは気づくことできないクセに気づけ、改善の手掛かりとなりえます。
Zoom文字起こし機能を使う前提
Zoom文字起こし機能を使うには、下記の条件があります。
Zoom デスクトップ クライアント
引用元:自動字幕の管理
Windows: 5.0.2 以降
macOS: 5.0.2 以降
Zoom モバイルアプリ
Android: 5.0.2 以降
iOS: 5.0.2 以降
Zoom自動字幕の有効化と設定方法
Zoom文字起こしを、有効化してミーティング後に文字起こし内容を確認できるように「保存」するには、次の4つのWeb設定が必要です。
《Zoom文字起こしの保存に必要な4つの設定》
✅自動字幕のON(青)と使用する言語の選択
✅自動字幕を許可する人を選択
✅完全な文字起こしをON(青)
✅字幕の保存ON(青)
オプション:字幕のぞ本を許可するユーザーを選択
《web設定手順》
- Zoom ウェブポータルにサインインします。
- ナビゲーション メニューで、[設定] をクリックします。
- [ミーティング] タブをクリックします。
- [ミーティング内(詳細)] で、 [自動字幕] のトグルをクリックし有効(ON(青)にします。
- 認証ダイアログが表示されたら、[有効にする] をクリックして、変更を確定します。
注: オプションがグレー表示されている場合は、グループまたはアカウント レベルでロックされているので、アカウント設定を行うか、 Zoom 管理者に問い合わせてください。
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自動字幕を有効化したら字幕に使用できる言語を選択し、保存します。
また、自動字幕を有効にするユーザーを選択することもできます。
完全な文字 起こしの設定
ミーティング中のサイドパネルで完全なトランスクリプトの表示するには、「完全な文字起こし」をON(青)に設定します。

オフの場合、「文字起こしの保存」をオンにすることができません。
また、コンピュータ(ローカル)およびクラウドレコーディングの「字幕を VTT ファイルとして保存する」にも影響が出ます。
「字幕の保存」の設定
字幕を保存するには設定をON(青)にします。
また、ホストは、字幕保存を許可するユーザーの設定も行います。
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Zoomミーティング中の文字起こし操作方法
Zoomミーティング中に文字起こしを始める手順は次の通りです。
- Zoomミーティング画面のミーティングコントロール内の「詳細(…)」の表示 をクリック
- 「文字起こし」をクリック
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- ミーティングの字幕言語を設定し、「保存」をクリック
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- Zoom画面右側に「文字起こし」のウィンドウが開き、生成が開始される
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「文字起こし」データの保存と保管場所
Zoomミーティング中に行った全文の文字起こし(フルトランスクリプト)は保存が可能です。
Webマイアカウントで、[字幕の保存]をON(青)にして、文字起こしの保存の許可をオプション設定で行ったら、ミーティング中の文字起こしの保存は手動で行います。
レコーディングのように、事前に自動記録保存設定をすることはできないようです。
文字起こしのパネル下部にある、「文字起こしを保存」をクリックして保存しましょう。
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保存された文字起こしの全文は、Zoomミーティング終了後にできるローカルファイルに格納されています。(表記:meeting saved closed caption)
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この時、コンピュータ(ローカル)レコーディングを同時に行った場合には、コンピュータ(ローカル)録画記録と同じファイルに完全な文字起こし(トランスクリプト)が「closed caption」として保存されます。
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Zoomコンピュータ(ローカル)レコーディングの保存箇所について詳しく知りたい方はこちらへ
→Zoom録画の保存先が分からない!ローカル、クラウドの2つのレコーディング保存について解説
Zoomの文字起こし機能を使ってみて 気づいたこと
Zoomの文字起こし(自動字幕)機能を実際、使用してみたところ、誤変換なども見られ、意味が通じない文章になっていたところがありました。
文字起こしの精度は次のような要因に左右されるので工夫が必要です。
話者の
- 背景雑音
- 話者の声の音量と明瞭度
- 話者が使用するマイクなどのデバイスの性能
- 話し方のクセ、地理的、またはコミュニティ特有の語彙や方言
おわりに
Zoom文字起こし機能は、ミーティング中の発言が自動的に文字起こしされ、時系列に表示されるため、ミーティングの内容を深く理解するのに役立ちます。
また、議事録の作成等時間を短縮するなど仕事の効率化にも使えます。
シーンにあった使い方を選んで、上手に使っていきましょう。