今回は、Zoomの無料アカウントと有料アカウント(プロアカウント・ビジネスアカウント)の違いについてです。
Zoomは無料アカウントでも使える機能が多いですが、有料アカウントと比較するとどうしても機能制限が出てくる部分があります。
そこで、Zoomの有料・無料アカウントの違いを確認し、「有料アカウントにアップグレードを検討するタイミングはどんな時か?」について解説します。
また、アップグレードを検討する時、気になる有料アカウントの料金、Zoomの有料アカウント取得方法についても解説しますのでご覧ください。
Zoom無料アカウントと有料アカウントの比較
まず、Zoomの有料と無料アカウントのそれぞれの機能の比較についてです。
有料アカウントと無料アカウントではいろんな違いがあります。
「Zoomの無料と有料とどう違うの?」と聞かれたら、すぐに答えられる大きな違いは、以下の4つがポイントになります。
- 時間制限
- クラウドレコーディング
- 共同ホストの機能
- ミーティングに参加できる人数
時間制限
最後に「時間制限」について。
これは、有料アカウントと無料アカウントの一番大きな違いです。
この時間制限を外すためにプロアカウントに変えるくらい、スゴイ大きな違いになります。
無料アカウントの場合は40分の時間制限があります。
利用開始から40分を過ぎると、ほんとにバシャっとZoomが強制的に閉じてしまいます。
閉じる前に「あと10分くらいで閉じます」という注釈が出るので一応安心です。
40分はすぐ過ぎてしまうので、長時間話す時には、無料アカウントは使いづらいと思います。
有料アカウントについては、連続30時間使用可能で、実質時間無制限で使えます。
ここはすごい大きな違いですね。
プロアカウントのメリットが先ほどの話なんですけど、デメリットについては正直なところ、費用がかかるというところが一番大きなデメリットです。
無料アカウントの場合は無料で使えるのがメリットですよね。
Zoom無料アカウントを40分制限について詳しく知りたい方はこちらへ
→40分しか使えない?Zoomを時間制限なしで使う方法
クラウドレコーディング
次に「クラウドレコーディング」についてです。
このクラウドレコーディングって「いったいなんだ?」と思うんですけれど、Zoomには動画の収録方法は2種類あります。
1つがローカル記録、もう1つがクラウド記録です。
ローカル記録は、録画した動画をZoomを立ち上げているパソコン本体に記録することです。
クラウド記録は、オンライン上にZoomの録画動画を残しておくことです。
クラウド記録はクラウドレコーディングと同じ意味です。
クラウド記録は、無料アカウントにはありません。
有料アカウントから使える機能になります。
クラウド録画機能は、有料アカウントのグレードと、オプション追加によって、クラウド上に保存できるデータの容量は変わってきます。
基本的にプロアカウントに変えると標準で5Gの容量がついているので、活用して欲しいなと思います。
はじめからついているもの、なにも設定を変えなかったり追加金を払わなかったりする有料クラウドレコーディングの容量っていうのはとても少ないので、使っちゃうとすぐいっぱいになっちゃうんですね。
私はどちらかというと、ローカル記録、つまりパソコン本体に動画を残しています。
何か不測の事態、例えば外でスマートフォンででZoomをしているとき、スマートフォンはスマホ本体に動画を残すことができません。
そういう時はクラウド上にレコーディングしたりしています。
クラウドレコーディングについての詳細はこちらの記事をご覧ください。
共同ホストの機能
次に「共同ホスト」機能についてです。
共同ホストはZoomミーティング中にホストとほぼ同等の機能を使える役割の事です。
ホストがミーティング中に使う機能は、
- 参加者の入室許可とコントロール
- 参加者の音声をミュート
- 写っているビデオをOFF
- ミーティング録画記録
- ブレイクアウトルームの作成と実施
などの機能操作・ミーティングのコントロールを行うことができます。
ホストから共同ホストの権限を付与された人はこれらのことをホストに変わって実施できるようになります。
共同ホストがミーティング中操作できる機能はホストとほとんど同じ機能・権利を持つことができます。
とても便利な機能ですが、共同ホストの設定は、無料アカウントにはありません。
有料アカウントから使える機能になるんですね。
サポートしてくれる人(共同ホスト)の存在があるとセミナーを円滑に進めることができます。
ホストはだいたいセミナー講師だったりします。
講師がホストとしてセミナーを行い、共同ホストに参加者の管理等をしてもらうとホストはセミナーに集中でき、円滑に進行することができます。
また、セミナーを安心、安全の場にするためにも共同ホストの存在、役割はとても大きいです。
共同ホストの権限はぜひ、有料アカウントに変えたらすぐ使って欲しいところです。
共同ホストについて詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
参加できる人数
まず最初に「参加できる人数」について
無料アカウントは参加者100人まで 参加可能です。
これだけでもけっこうすごいですよね。
ただ有料アカウントにすると、追加金を払えば100名以上も参加可能になります。
なかなかオンラインで100名以上集まるイベントっていうのもないんですけども、オンラインフェスティバルみたいなものとか、あとは学校とかですよね。
そういったものの時には100名以上で使っていけばいいかなと思います。
その他の無料アカウントと有料アカウントの使える機能比較
その他、無料と有料アカウントでは様々な機能差があります。
例えば、
有料アカウントのみ使える機能として
- 投票・アンケート機能
- 事前登録機能
- 待機室のカスタマイズ
- パーソナルミーティングIDのカスタマイズ
- ライブ配信機能
等があります。
投票機能って何?という方はこちらを参考にしてください。
→Zoomミーティング中にアンケートやクイズが行える「投票機能」の使い方
事前登録機能について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoomミーティング参加者を事前登録する方法|徹底解説!登録~参加まで全公開!
待機室のカスタマイズについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoom待機室をカスタマイズ!画像や動画を見せる方法とは?
パーソナルミーティングIDとは?について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→ZoomのパーソナルミーティングIDの設定と使い方
Zoomでできるライブ配信機能について何果てはという方はこちらを参考にしてください。
→簡単!ZoomでFacebookライブ、YouTubeライブを配信する方法!
無料アカウントから有料アカウントに切り替えるタイミング
では、無料アカウントから有料アカウントはいつ切り替えるの?というタイミングはいつが良いのでしょうか?
これはあくまでも目安ですが、
- Zoomミーティングに参加するよりも主催することが多くなった
- 無料アカウントで行うミーティングでは「全く機能が足らない」と感じてきた
- Zoomミーティングのオンラインでお仕事が増えてきた
- Zoomミーティングで有料のセッションや、セミナー、講座をするようになった
という時がタイミングです。
例えば、Zoomを使う時、40分はすぐたってしまいます。
特にお仕事でセッションやセミナーをするとき、有料アカウントだと時間無制限はかなりの安心感があり、やるべきことに集中できます。
仮に、無料アカウントで、セッションやセミナーを40分で終了できなくても、再び同じZoomリンクで入り直しもらえばよい、という考えもあります。
しかし、時間を気にしたり中途で入退出をしながら行うセッションやセミナーより、時間を気にせず集中して質の良いものを提供したほうが結果、良いと考えることもできます。
サービスを提供する側であれば、Zoomは有料の機能が充実したもので双方にとって安心できる環境をつくることがたいせつです。
そのため、Zoomホストをするミーティングを行う予定で、40分以上になりそうな時は事前に有料に切り替えられるのが一番です。
また、Zoomミーティングの参加者が多人数になると、参加者へのサポートを多くする場面が出てきます。
そんな時、共同ホストがいると、セミナー講師も安心してセミナーに集中でます。
サポートの人がいるだけですごく安心なので、共同ホストを使えるよう有料アカウントに切り替えられるのが一番です。
最初から有料アカウントに切り替えたいという方はもちろんOKです。
私が一番おススメしているのは、無料アカウントで基本操作を練習しマスターしてから、有料アカウントに切り替えることです。
基本操作については有料アカウントも無料アカウントもたいして変わりません。
基本操作をまず無料で練習してから有料アカウントに切り替えても遅くはありません。
ITが得意な人は、だいたい1~2回練習するだけでもう使えるようになれます。
ITが苦手な方も10回くらいで、じゅうぶん基本操作は使えるようになります。
有料アカウント(プロアカウント・ビジネスアカウント)の料金は?
次に「有料アカウントの金額」についてです。
支払い方法は、Zoomは基本的にアメリカで開発されたアプリなのでドル払いが可能です。
日本の場合、日本円か、ドル払いを選択することができます。
ただし、銀行振り込みなど円で入金という形ができません。
「支払い方法」は基本的にクレジットカードもしくはペイパル、Google payのどちらかになります。
ペイパルも事前にクレジットカードをペイパルに登録しないといけないので、Zoomはクレジットカード払いと思っていただいたら大丈夫です。
では、次に「金額」についてです。
金額は契約ライセンス数、機能によって異なってきます。
有料ライセンスでは、1ライセンスから購入することができるのがプロアカウントになります。
このプロアカウントは月々$15.99/月/ユーザーの金額で、年払いは$159.90/年/ユーザーとなります。
年払いだと少し安くなりますね。年払いの詳細については後程お話します。
最初からビジネスアカウント、企業向けのアカウントに変えたい、そちらで始めたいっていう方もいます。
基本的にビジネスアカウント・企業アカウントはチームでなにかされるときに使われるアカウントで1ユーザー月々$21.99/月/~です。
ただし、契約ライセンス数が10ライセンスからとなるので注意が必要です。
機能的には、個人で使うという場合は、プロアカウントは十分すぎるくらい機能が充実しています。
また、9ライセンスまでならプロアカウントで契約が可能です。
なので、Zoomの必要ライセンス数、使える機能など状況に応じて、ビジネスアカウントを検討、変更するのをおススメします。
ビジネスアカウントからはじめたい場合には月払いでまず参加し、ある程度慣れてプロアカウントでも大丈夫だなという時はダウングレードしてください。
Zoom有料アカウントの取得方法
では最後に「有料アカウントの取得方法」についてお話していきます。
まずZoomの公式サイトに行きます。
すでに無料アカウントを取得されている前提のお話ですので、もし、無料アカウントをまだお持ちでない方は先に取得してください
まだ、Zoomのアカウントを取得していない方は、こちらの記事を参考にアカウントを取得してくださいね。
まず、無料アカウントでサインインをしていきます。
これで無料アカウントでサインインできました。
有料プランは様々ですが、今回は個人の「プロアカウント」を取得していくという形で手続きの手順を説明していきます。
有料アカウントに切り替える場合は、左ナビゲーションメニューの[管理者]>[プラント請求]>[プラン管理]というところをクリックしてください。
[プロにアップグレード]をクリックする前に、「割引クーポン」がないか、ページをスクロールして確認してみましょう。支払いを年間払いか、月間払いか選択し、該当する「特典を受け取る」をクリックします。
クーポンコードが入力された、注文書が開きます。
割引特典となるクーポンは常時あるわけではないですが、アップグレードするときはクーポンがないか確認して少しでもお得にできると嬉しいですね。
画面右上で、支払いは、米ドルか、日本円を選ぶことができます
- ユーザーの人数(ライセンス数)を必要数を選択 (個人の場合、通常は「1」でよい)
- 他のプランを選択したいときは「別のプランをみる(青字)」をクリック
- サブスクリプションサイクルを選択(月ごと支払いか年間総額支いかを選択)
- 追加したいオプションを選択(通常は、なしでよい。※後から追加も可能
- 間違い入力がないか確認できたら[Continue]をクリック
支払方法については、年払いはひと月あたりに換算すると約$12.49で支払うイメージです。
年間支払い総金額は月払い金額$15.99/月の10倍 $159.90/年です。
月払いに比べて約2か月分安くなるイメージです。
割引クーポンがなし、支払い貨幣を米ドルで支払いした場合、(2024.1.29現在)の日本円のレート(147円/ドル)だと通常料金年払いおよそ24,000円前後になります。(※税別)
ちなみに。
2024.1.29現在、日本円での支払いを選択した場合、月毎の支払いの場合、2125円/月で、年間通常払いは21,250円となります。(別途、消費税がかかります)
月額払いより、年払いのほうが少しお得になっていますね。
少しでもお得に利用するために日本円支払か、米ドル支払かはその時々のレートや、キャンペーンをみて選択するとよいですね。
現在、支払通貨に関しては、有料アカウント取得後、1回のみ変更可能となっています。
支払通貨変更に関して知りたい方はこちらへ
→Zoomの「無料アカウント」と「有料アカウント」の違いとアップグレードする方法!
支払方法を選択したら、その他に購入可能なメニューが表示されますが、[このステップをスキップ]をクリックします。
次に基本情報を入力して支払い手続きに入ります。
支払連絡先として、名前(姓、名)を入力
会社名は、ないときは空欄で大丈夫です。
その場合、従業員人数は[自身のみ]と入れていきます。
住所の詳細を入れる前に、まず国名を選んでください。
そうすると日本の住所の入力表示に切り替わります。
正しい住所を入れてください。
支払い方法はクレジットカードとペイパル、Google payを選ぶことができます。
クレジットカードの場合クレジットカードの名前、カード番号を入れてください。
そのまま「サービス規約に同意します」で「今すぐアップグレード」を押すと、クレジットカードの場合はすぐに引き落としされ、使えるようになります。
ペイパルの場合は同じように「サービス規約に同意します」をクリックし、チェックします。
「今すぐアップグレード」を押すとペイパルの支払いページに飛びます。
支払い設定をすればプロアカウントに変更完了です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は有料アカウントの概要と設定方法についてお話させていただきました。
さっそく、有料アカウントを活用したいと思って切り替えられるのももちろん大丈夫ですし、無料アカウントをある程度使い倒してからプロアカウントに変えるのももちろんOKです。
また、「仕事用」のZoomアカウントを有料で、「プライベート用」を無料アカウントでというアカウントの使い分けも可能です。
ご自身の一番活動しやすいような形でZoomを活かしていただければ私もなにより嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。
Zoomアカウントを切り替えて活用する方法について詳しく知りたい方はこちらへ
→Zoom複数アカウントの切り替えと活用方法
★2022年度版のZoomの使い方記事ができました!!
→Zoomの無料アカウントで使える機能~無料でできることは何?~
→最新版Zoom使い方⑥『Zoom「無料」「有料」アカウントの違い』
◼︎こちらの記事もおすすめです
→Zoom集客®満席法3ステップ|初心者でもわかりやすい使い方・集客方法・始め方
→ZOOMのPC・スマホでの使い方【初心者から、ビジネス利用の応用まとめ】