
今回はZoomの便利機能、「Zoom Clips」の使い方について解説します。
Zoom Clipsは、2023年9月12日にZoomが正式にリリースした比較的新しい機能です。
Zoomデスクトップアプリに表示されていて「気になっているけれど使ったことがない」、「Zoom Clipsって何?どうやって使うの?」と疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?
Zoom Clipsは、Zoomミーティング外で使える、動画メッセージ機能です。
会議の要点やプレゼン内容、連絡・解説事項等を短いビデオにまとめ、簡単に共有できる便利なツールです。
この記事では、Zoom Clipsの使い方を設定と操作方法のほか、動画の編集、共有の仕方はもちろん、Zoom Clipsの便利な機能や活用シーンまで、実践的な情報をお伝えします。
Zoom Clipsを使いこなせるとこれまでの社内外でのコミュニケーションが円滑に進められるようになります。
ぜひ、使い方を習得し、活用してみましょう。
Zoom Clipsとは?
Zoom Clipsは、Zoomレコーディングとは異なる、新しい動画メッセージ機能です。
ここでは、基本的な特徴やZoom録画(レコーディング)機能との違いについて詳しく解説します。
Zoom Clipsの概要と特徴
Zoom Clipsとは、コミュニケーションをとりたい相手と、ミーティングをセッティングすることなく、やり取りしたいときに使える動画メッセージ機能です。
その特徴は
- 高画質・高音質の録画が可能
- 画面録画とビデオ映像の同時録画が可能
- Zoomで完結する簡単な編集と、共有
となります。
プレゼン資料を表示しながら、自分の解説を録画した短いメッセージビデオを共有できるため、会議の要点やプレゼンのダイジェスト、急ぎで伝達したい資料等を視覚や音声で効果的に伝えられます。
Zoomをつないでのリアルタイムの打ち合わせや会議が難しい場面でも、Zoom Clipsを使えば作業効率を向上させ、柔軟なコミュニケーションが可能になります。
Zoomrのレコーディング(録画)機能との違い
Zoomにはもともと、ミーティングの録画機能がありますが、Zoom Clipsとの違いはどんな点にあるのでしょうか?
その違いをまとめると、次のようになります。
機能 | Zoom Clips | Zoom録画 |
---|---|---|
コミュニケーション | 時間を合わせずにやり取り可能 | リアルタイムのやり取り |
使えるタイミング | ミーティング外 | ミーティング中 |
録画時間 | 短時間向き | 長時間対応 |
編集機能 | 簡易編集可能 | 限定的(クラウド録画のみ可能) |
共有方法 | リンク共有 | ファイル共有か、 他のプラットフォーム活用 |
Zoom Clipsは短い要点を手軽にまとめるのに最適ですが、Zoom録画は会議全体の記録向きです。
用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
Zoom録画(レコーディング)機能について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoomレコーディングの使い方|2つの録画の使い分けと録画できないときの対処方法
Zoom Clipsは誰でも使えるのか?
Zoom Clipsを利用するには、いくつかの条件を満たしている必要があります。
ここでは、プランやアカウント設定について説明します。
Zoom Clipsの利用条件
Zoom ClipsはZoom契約プランによって利用制限があります。
無料プランでは、「Zoom Clipsベーシック」となり、2分までの動画を5本まで作成、画面とビデオのキャプチャ、ビデオのトリミングとリンクの共有利用が可能となっています。
一方、プロ(有料)プラン以上の場合、「Zoom Clipsプラス」となり、無料プランで使える機能以外に以下のことが可能になります。
- 本数と時間が無制限のビデオ作成
- 画面とビデオを同時 / 別々にキャプチャ
- ビデオを適宜トリミングしてリンクを共有
- オーディオ文字起こし、統計などの高度な機能にアクセス
この中でとても魅力的なのは、本数と時間が無制限のビデオ作成ができることです。
無料プランに、「Zoom Clipsプラス」のオプション追加も可能なようです。
こちらの記事を参考にしてみてください。
→シームレスなビデオ録画と共有
次に必要な利用条件は、Zoomアカウント管理者がZoom Clips機能を有効化していることです。
ZoomClips有効化の手順については後述します。
より詳細な要件はこちらを参考にしてください。
Zoom Clipsを使用するための要件
- ベーシック、レガシーエンタープライズ、Zoom Workplace Pro以上、Zoom Meeting EDU、Zoom One Education、ヘルスケア新規およびオンラインBAA
- クリップが有効
- Zoomデスクトップアプリ
- Windows: 5.15.5以上
- macOS: 5.15.5以上
- Linux: 6.1.0 以上
- Zoomモバイルアプリ
- Android: 6.1.0以上
- iOS: 6.1.0以上
Zoomの無料プランと有料プランの違いについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoom、無料と有料アカウントの比較とアップグレード方法
Zoom Clipsの有効化と設定方法
Zoom Clipsを使い始める準備として、まず機能をウェブポータルで有効化、安全に使うためのオプション設定を行う必要があります。
ここでは、その内容と、設定手順をわかりやすく解説します。
Zoom Clipsを有効化する手順
Zoom Clips機能の設定をON(有効化)にする手順は次の通りです。
- Zoom Webポータルにアクセスし、サインイン
- 左ナビゲーションメニューの[設定]をクリック
- 上部タブの[Clips]をクリックするか、検索窓に「クリップ」と入力し、設定項目のトグルをON(有効化)にする
- 必要に応じて、権限や共有範囲の設定を行う

その他の基本的な設定(共有範囲、プライバシー設定)
Zoom Clipsには、共有範囲を設定するデフォルトの設定をしておくことができます。

ただし、この設定をしていても、各クリップごとにプライバシー設定の変更は可能です。
安全に情報を管理するため、Clipsを作成する毎に共有範囲を設定確認、共有しましょう。
そのほかに、視聴者が他の視聴者のコメントを閲覧できるかどうかも設定が可能です。
「コメント閲覧の許可」

Zoom Clipsの具体的な使い方
ここからは、Zoom Clipsの具体的な使い方について詳しく説明します。
繰り返しになりますが、Zoom Clipsの操作は、Zoomミーティング外でなければ使うことができません。
ミーティングをしていない状態で、操作を開始しましょう。
Zoom Clipsの使い方のフローは、次の通りです。
- Step1:Zoom Clipsを起動し、録画の詳細を設定
- 録画の種類を選択、アレンジを設定する

- Step2:Zoom Clips録画
- カウントダウンで録画を開始、「停止」で終了 ※再生成も可

- Step3:編集
- 出来上がったZoom Clipsをトリミング、タイトル、説明等を編集する

- Step4:Zoom Clipsを共有
- 共有範囲を設定し、視聴予定者に共有する

それでは次の記事を参考に、録画、編集、共有の各ステップをしっかりマスターしていきましょう。
Zoom Clipsの録画操作方法
Zoom Clipsを有効化し、設定が済んだらいよいよZoom Clipsの録画です。
Zoom Clipsは、Zoomデスクトップアプリ、Zoomウェブポータル、Zoomモバイルアプリより作成可能です。
操作するデバイスによって、表示や操作が少し異なりますが基本操作はほぼ同じです。
ここでは、Zoomデスクトップアプリ、スマホZoomアプリからの手順を解説します。
ZoomデスクトップアプリからのClipsの録画操作方法
Zoomデスクトップアプリ(パソコン)からのZoomクリップの録画の操作方法は、以下の通りです。
- Zoomデスクトップアプリを起動し、サインインする
- 上部メニュー内の[クリップ]または表示されていない場合は、[詳細(…)]内の[クリップ]をクリックし、ダッシュボードを開く


- 右上、[+新しいクリップ]をクリック

- 起動した操作パネル、[新しいクリップをレコーディング]ウィンドウから、まず、録画パターンを選択する
- 「画面共有とビデオ
」:
をクリックして選択した画面と、ビデオを同時に共有する。プレゼンタレイアウトで壁紙やレイアウトを選択することもできる
- 「画面共有のみ
」:
をクリックして選択した画面のみ表示される
- 「ビデオのみ
」:ビデオのみを表示する
- 「画面共有とビデオ
- クリップのタイトルを編集する。(デフォルトでは、自分の名前と現在の日付になっている)
- 使用するマイク、ビデオの機器を選択
- [詳細設定]で各種設定を行う
- バーチャル背景とアバター:背景の選択とアバターの選択が可能
- 補正とエフェクト:外見補正と低照度に合わせて調整する(手動、自動)
- マイビデオをミラーリング
- ノイズ抑制のON/OFF
- ステレオオーディオのON/OFF
- 設定が完了したら、[レコーディングを開始]をクリック


- カウントダウンタイマーが開始し、録画が開始される
- 録画時間を表示する時計とフローティング ツールバーが表示され、録画中の操作は、フローティングツールバーで行う
- ミュート /ミュート解除 : オーディオをミュートまたはミュート解除する
- ビデオの開始 /ビデオの停止: カメラを開始または停止する
- 注釈
: テキスト、描画、スタンプ、スポットライトを追加する
- 共有: 共有する画面またはウィンドウを変更する
- 一時停止
/再開
: 録画、録音を一時停止および再開する
- 破棄
: これまでに記録した内容を破棄する
- 再生成
: 録画の撮り直しをする
- 録画の停止はコントロールバーの[停止]をクリックする


- 録画停止でClipsが作成されたら、クリップのリストに表示される


Zoom Clipsで使える画面共有は、ミーティング中に使える画面共有より種類が制限され、「画面全体」と「アプリケーションウィンドウ」「画面の一部分」の3種類になります。
プレゼンターレイアウトも使えるので状況に応じてアレンジしてみるとよいでしょう。


Zoom画面共有について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoom画面共有の使い方|パワポやホワイトボードを共有する方法
ビデオONでClipsを録画する時には、バーチャル背景を選択することも可能です。
会社の組織や、プロジェクトチームのClipsを作成する場合は、バーチャル背景を切り替えてみるのも良いでしょう。
Zoomバーチャル背景の操作方法を詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoomバーチャル背景の設定方法と使い方(パソコン編)
また、緊急でClipsを録画しないといけないとなったとき、「顔出しするが嫌だな~」ということがあるかもしれません。
そんな時は、「ビデオなし」で資料共有をするのも良いですが、アバターを活用する、という手もあります。
Zoomオリジナルアバターで、Zoom Clipのプレゼンをしたい方はこちらを参考にしてください。
→Zoomでアバターを無料で自作!ミーティングで使用する方法!
次に、録画操作中に、「画面共有はうまくいっているか?」、「どんな画面で録画されているか?」が気になるときは、フローティングツールバーの「レコーディングモニター」で確認するとよいでしょう。
レコーディングモニターの表示方法は、
- ツールバー内の「レコーディングモニター」にマウスを近づける
- 表示された(∨)をクリックし、確認
- レコーディングモニターを、元に戻すには(∧)をクリックする
これで、安心して録画を進めることができます。

録画中に画面共有を新しい資料に切り替えたい場合は、
- ツールバー内の[共有停止]の右横(∧)をクリック
- 「新しい共有」をクリック
- 画面共有の操作ウィンドウが開く
- 任意の資料を選択する
これで、共有を毎回停止することないので切り替えがスムーズです。

録画を停止し、Clipsが生成されてリストに表示されたら、必要に応じてトリミング、共有、ダウンロード、リンクの非表示、基本情報の編集などの調整を行うことができます。
スマホのZoom Clipsの録画操作方法
次に、スマホZoomアプリからのZoom Clipsの録画操作手順についてです。
操作内容は、Zoomデスクトップアプリからの操作手順と変わりませんが、画面表示が少し異なるので、確認してみましょう。
- Zoom モバイル アプリを起動し、サインインする
- 詳細情報(…)アイコンをタップ、次に[クリップ]をタップする
- 画面右上の(+)をタップ
- 録画設定を選択する。設定を選択すると、選択内容に基づいてクリップのプレビューが変化する
- 画面共有のみ: デバイスの画面のみ
- 画面共有とビデオ: デバイスの画面とビデオを同時に表示する
- ビデオのみ: デバイスの画面なしの ビデオ ※カメラ切り替え可能
- オプション) 画面共有のオプションを選択した場合は、デバイスのオーディオも共有するかどうかを選択できる
- 背景を変更するには、画像
アイコンをタップする(※機種により変更不可の事あり)
- 録画
アイコンをタップして録画を開始する。
- 画面共有を含む録画を選択した場合:ブロードキャストを開始し、モバイル デバイスの画面上のすべての内容を録画する
- ビデオのみの録画を選択した場合:録画が始まる前にカウントダウン タイマーが開始され録画が始まる

- 録画中は、必要に応じてツールバーの操作を行う
※記録対象として選択した内容によっては、一部のツールの操作が使用できない場合があります。- ミュート /ミュート解除 : オーディオをミュートまたはミュート解除する
- ビデオの開始 /ビデオの停止: カメラを開始または停止する
- カメラの切り替え:イン(前面)カメラと、アウト(背面)カメラを切り替える
- 一時停止
/再開
: 録音を一時停止および再開する
- 破棄
: これまでに記録した内容を破棄する
- 再生成: 録画の撮り直しをする
- 録画を終了するには、「停止」をタップする
- 作成したクリップが表示される
- 表示されたクリップから、クリップの共有、リンクのコピー、タイトルなどの基本情報の編集など、必要に応じて調整を行う

実は、スマホZoomのClipsはデスクトップアプリからのClips録画操作と比べて、かなりの機能制限がでます。
例えば、スマホZoomのClips録画では、「画面共有」の種類がスマホの「画面」のみになり、通常のスマホZoomミーティングで使えた、様々な種類の「画面共有」を使うことができません。
また、スマホの「画面」の共有では、どうしてもスマホ画面が丸写しになるため個人情報などの「不要な部分」の録画がが映りこんでしまう場合があります。
そのため、トリミングなどが必要になるケースもあるため、その点では手間がかかる、という弱点があります。
トリミングは、スマホからはできないのでZoomデスクトップアプリからか、ウェブポータルから行います。
バーチャル背景やアバターについては使用する機種(特に、Android)によって異なり、もともと制限があれば、使うことはできません。
では、制限の多いスマホのClipsはそんなに役に立たないのか?というとそうではありません。
スマホでのClipsの録画が一番役に立ちそうなシーンは、
- 緊急で連絡事項をテキストではなく、ショートビデオで撮影したい時
- スマホ内のアプリ操作等を説明する動画を作成したい時
- 「ビデオのみ」の録画をアウトカメラで録画し、「モノ」を映したり、Roomツアー、スタッフ紹介等の撮影
などです。
Zoom Clipsの機能を充分に使いたい!スムーズに操作したい、という時はパソコンからの操作がおススメとなります。
録画はスマホから行って、トリミングはデスクトップアプリかウェブポータルで行うようにするとスムーズです。
このようにシーンによって使い分けるとよいですね。
録画したクリップの編集(トリミングや字幕追加)
作成したZoom Clipsは、タイトルの変更、録画動画の簡単な編集(トリミング)が可能です。
動画の不要な部分のカットや字幕追加で、わかりやすい動画に仕上げていきましょう。
Zoom Clipsの編集については、Zoomデスクトップアプリからと、ウェブポータルから行うことができます。
スマホのZoomアプリからはトリミングは不可で、タイトルと内容説明の編集のみが可能です。
ここでは、Zoomデスクトップアプリからの手順で解説します。
Clipsのタイトル変更
Clipsのタイトルは、デフォルトで、名前+日付に表示されます。
Clipsの内容を表す分かりやすいタイトルをつけましょう。
タイトルの変更手順は簡単です。
- Zoomデスクトップアプリを起動、サインイン
- 上部メニュー内の[クリップ]をクリックし、任意の動画をクリック
- 現在のタイトルをクリックし、変更するタイトルを入力、チェック
アイコンをクリックし保存する

Clipsのトリミング方法
- Clipsのダッシュボードより、トリミングしたい動画を選択、クリックする
- トリミング
のアイコンをクリック

- 青色のスライダーで、クリップの開始時間と終了時間を指定してトリミングする(青くハイライトされた部分が、トリミング後の動画になります。)

Clipsのいろいろな編集
その他、Clipsの知っておくと便利な編集についてです。
Clipsの「文字起こし」や、「基本情報」「CTA(コール・トゥー・アクション)「コメントの許可」「カスタムブランディング」などの編集を行うことができます。
デスクトップアプリでは編集画面はクリップの右側もしくは動画下部のパネルに表示されます。
[文字起こし]や[編集]タブをクリックし、次のいずれかの操作を行います。
- [文字起こし]:文字起こしされた内容ををクリックして修正、編集できる

- [編集]
- [基本情報を編集] :クリップのサムネイル、タイトル、説明、タグを変更し、[保存] をクリックする
- [ CTA ボタンを追加] :視聴者がアクセスできるリンクが設定されたボタンをクリップに挿入し、[追加] をクリックする
- [設定]:ユーザーへのコメント/文字起こしの表示を許可するかどうか選択する
- [カスタム ブランディング] :独自のロゴの追加や展開の選択を行います。設定後、[保存] をクリックします。
注: 上記の一部オプションは、管理者が有効にしているか、Zoom モバイルアプリを使用している場合、表示されない場合があります。

Clipsタイトル、文字起こし編集に関する注意点
現時点(2025/3/13)で注意することは、タイトルや、文字起こしをAI Companionで自動生成にしていると日本語表記にならない、という点です。(タイトル、説明、タグ、字幕)
日本語表記ではないため、読めない、修正がしづらい、という課題があります。
そこで、これらを回避するために次の方法をとるとよいでしょう。
- Zoomウェブポータルにアクセス
- 左ナビゲーションメニュー[設定]をクリック、上部メニュー[AI Companion]タブにアクセスする
- 「AI Companion を使用してタイトル、説明、タグ、チャプターなどを生成する」の設定のトグルをOFFする
この設定を行うと、タイトルや、説明は手動で入力をする必要がありますが、字幕は日本語表記になるので修正がしやすくなっています。
今後、ZoomのアップデートでAI Companionを使って、日本語表記がされるのを待ちましょう。

Zoom Clipsの共有方法(リンク共有・アクセス権設定)
次にZoom Clipsの共有方法です。
作成したクリップは、他のプラットフォームを使うことなく、専用のリンクを生成し共有できます。
共有範囲の設定で、視聴者を限定することも可能です。
共有の手順は
- Zoom Clipsのを[共有
]クリック
- 特定の個人に共有するか、リンクアクセスを選択する
- 連絡先、チャネル、またはメールアドレス
- リンクアクセスをプルダウンからから選択する
- リンクを持つすべての人
- アカウント内のユーザー全員
- 招待されたメンバーのみ
- 「リンクを持つすべての人」を選択した場合、「リンクをコピー」した後、任意の方法でクリップアクセスのリンクを送る
- Zoom Clipsの動画のパスコード保護したいときは、[その他の設定]をクリックし、パスコードを設定する

Zoomクリップの管理
Zoom Clipsの管理は、Zoomデスクトップアプリ、ウェブポータル、Zoomモバイルアプリから確認することができます。
共有したClipの視聴状況を確認したり、過去に作成したClipsを検索や、不要になったClipsを削除、設定により自動的に削除することも可能です。
どのデバイスからも基本操作は同じです。
共有したClipsの視聴状況を確認する「統計」
共有したClipsの視聴状況は、「統計」として確認することができます。
たとえば、チーム内で必ず把握しておくべき重要な情報伝達動画をシェアした時など、視聴状況を確認し必ず見るように促すなどの時に参考にできます。
Clipsの視聴状況をZoomデスクトップアプリからの確認する手順は、
- Zoomデスクトップアプリを起動、サインインする
- 「クリップ」を起動
- 任意のClipsを選択、クリック
- タイトルや内容等の下部の「統計」をクリック
- 視聴者と、視聴回数、視聴完了率が表示される

作成したZoom Clipsを探す
Zoom Clipsがどんどん増えていったときに、必要なClipsを簡単に探す方法についてです。
Zoomデスクトップアプリからの手順で解説します。
- Zoom Clipsのダッシュボードを開き、検索
にキーワードを入力
- 該当するClipが表示される
検索で欲しいClipがすぐに探せない、を避けるために、Zoom Clips作成時や編集で「タイトル表示」を気を付けておくのがポイントになります。
Zoom Clipsを作成するときに、他のクリップとは区別がつきやすい、わかりやすい、キーワードやタグを入れておくのが良いでしょう。
手動でZoom Clipsをゴミ箱に移動する方法
不要になったZoom Clipsは手動で削除することが可能です。
- Zoom Clipsのダッシュボードを開き、任意のタイトルを探す
- 任意のタイトルの(…)をクリック
- ドロップダウンメニューから「ゴミ箱に移動」をクリック

- 「ゴミ箱に移動」されたクリップは、ダッシュボードの左メニュー「ごみ箱」に一時保存される
作成したZoom Clipsをゴミ箱に自動移動する設定
古いZoom Clipsを整理整頓するために、作成したクリップをゴミ箱に自動移動する設定も行えます。
設定はZoomウェブポータルサイトで行います。
- Zoom Web ポータルにサインインする
- ナビゲーション メニューの[設定]をクリック、上部タブの[ Clips]をクリックする
- 「Auto-delete clips after a specified amount of time(指定した時間が経過したらクリップを自動削除する)」の設定をトグルをON(青)にする
- 「次のクリップを削除」の条件をプルダウンから選択する
- リマインダーの時間設定で何日前に削除前通知をするか設定する

※上の表記では、「曜日」となっているのは「日」と解釈します。
ゴミ箱に移動したクリップにアクセス、復元する方法
クリップをゴミ箱に移動すると、削除日から 30 日間は[ごみ箱]タブからアクセスできますが、復元しなければ、完全に削除されます。
ゴミ箱に移動させたZoom Clipsを復元する操作は、Zoomデスクトップアプリ、ウェブポータル、Zoomモバイルアプリの3か所からそれぞれ行えます。
ウェブポータルサイトからのごみ箱に移動させたZoom Clipsの復元手順は次の通りです。
- Zoom Web ポータルにサインインする
- 左ナビゲーション メニューで、[クリップ]をクリックする
- 上部メニューの[ごみ箱]タブをクリック
- ゴミ箱に移動したクリップのリストが表示され、各クリップのタイトル下部に、いつ完全に削除されるかが表示されている

- クリップのサムネイルの右下にある(…)をクリックし、次のいずれかを選択する
- 復元: ゴミ箱からクリップを復元する
- 削除:完全削除を行う

Zoom Clipsを完全に削除する方法
ゴミ箱に移動させたZoom Clipsを完全に削除する手順は次の通りです。
すべてのクリップを削除するのか、一部のクリップを削除するのかで、操作が異なります。
完全削除が行われると、復元はできないので注意が必要です。
- Zoom Clipsのダッシュボードを開く
- 左メニュー「ごみ箱」をクリック
- すべてのクリップを削除したい場合:右上隅の[ごみ箱を空にする]をクリックでゴミ箱内のすべてのクリップが一度に完全に削除される
- 選択したクリップを完全削除したい場合:クリップのサムネイルの右下にある(…)をクリックし、「削除」をクリックする


〈視聴者側〉Zoom Clipsの操作の仕方とコメントのつけ方
ここからは、Zoom Clipsを共有された視聴者側の操作方法について解説します。
Zoom Clipsは作成者から、メールなどでクリップのURLが送られてきます。
リンクをクリックして、視聴を始めてみましょう。
画面アイコン表示と操作は次の通りです。
- [再生] アイコン
: クリップの再生
- [ミュート] アイコン
: クリップの音量を調整します。
- 速度:速度を1.25倍、1.5倍、2.0倍に変更できます。
- [字幕を表示 / 非表示]
アイコン: オーディオ文字起こしが生成された場合、クリップの字幕を表示または非表示にします。
- [フルスクリーン] アイコン
: クリップを全画面表示します。
- (任意)絵文字をクリックすると、クリップ内の特定のタイミングでアクションを追加できます。
- コメント:許可がされている場合は、コメントを入力、送信することができます。
Zoom Clipsが役に立つ、具体的シーンとメリット
では、Zoom Clipsが役に立つ具体的なシーンはどんな時なのでしょうか?
Zoom Clipsの大きな特徴は、Zoom録画と比べて、ミーティングを開くことなく、手軽に録画をすることができる点にあります。
これまで他のプラットフォーム(YouTubeやVimeoなど)にわざわざコンピュータ録画をアップロード、共有していた場合と比較すると、使用料のコスト削減やプラットフォーム側から削除されるリスクがクリアとなるのは大きいです。
このように、Zoom内だけで簡易的な録画編集が可能で、他のプラットフォームなどを使わずともサクっと、シェアできるのは最大の魅力ともいえます。
また、Zoom Clips送った相手からの、動画に対するコメントをもらったり、Clipsオーナーは視聴状況もわかるためチーム内の伝達状況等を確認することも可能です。
Zoom Clipsが活用できるシーンの具体例を挙げると、
- 効率よく情報共有したいビジネスパーソン
会議の要点やプロジェクトの進捗報告を短い動画で素早く共有できます。
- 教育コンテンツを簡単に作成したい講師やトレーナー
わかりやすいマニュアルや研修動画を手軽に作成し、共有できます。
- オンライン研修をやっているナレッジワーカー
Zoom Clipsを使えば、トレーニング資料や操作マニュアルを簡単にビデオ化でき、共有も簡単にできます。
- 非同期コミュニケーションを活用したいリモートワーカー
ミーティングのスケジュールを合わせる必要なく、ビデオメッセージで柔軟に情報共有が可能です。
- 会社や組織の人材育成を任されているリーダー
仕事の細やかな申し送りや指導等を資料共有とビデオメッセージで伝達可能です。
- チームメンバーへの指示・連絡をビデオメッセージ
テキストよりも感情やニュアンスが伝わりやすいので、重要な指示や連絡に役立ちます。
また、Zoom Clips単体の機能だけでなく、Zoomの次のような機能を組み合わせることで効率的、かつより一層の効果が期待できます。
- Zoom docs+Zoom Clips:ドキュメント(Zoom docs)で文書のやり取りを行い、動画で解説
- Zoomチームチャット+ZoomClips:チームチャットで連絡を取り、Zoom Clipsで共有したい内容を送る
このように、様々なシーンを振り返るとアイディア一つで、活用できるシーンは出てくるのではないでしょうか。
ぜひ、効率よく、効果的なコミュニケーションのために、ZoomClipsを使いこなしてみましょう。
Zoomチームチャットって何?という方はこちらを参考にしてください。
→【2024年】Zoomチームチャット機能の使い方
まとめ
いかがでしたか?
Zoom Clipsは、シンプルな操作で画面録画と資料共有をスムーズに行える非常に便利なツールです。
会議のフォローアップ、オンライン研修、プロジェクトの進捗共有、クライアントへの説明資料など、さまざまなシーンで活用できます。
この機能の最大の魅力は、録画から編集、共有まで一貫して簡単にしていただけることです。
録画後は不要な部分をカットしたり、文字起こし、必要な情報の要点を添付することで視聴者にとってわかりやすい動画を作成できます。
また、Zoom Clipsを活用することで、コミュニケーションの質と効率を大幅に向上させることができます。
例えば、ミーティングを欠席したメンバー宛に要点をしぼった短いクリップにまとめて共有すれば、簡単に内容を把握できますし、資料だけでは伝わりにくいものも、映像と音声で伝えることができます。
そして、Zoom Clipsはビジネスだけでなく、教育やチーム活動にも幅広く応用できます。
ぜひこの機能を積極的に活用し、情報共有をもっとスムーズで効果的なものにしてみてください。
Zoom Clipsを使いこなすことで、あなたのコミュニケーションスタイルもレベルアップするはずです。